書籍・電子書籍

スキャンピーでの電子書籍化レビュー Part2

紙の本を電子書籍化したいけど、
「ネットで検索すると代行業者はたくさんあるけど、どこにお願いすればいいかなぁ」
と思われる方がいらっしゃると思います。
私がいくつかの業者を比較し、料金・サービス内容ともに良さそうだと感じたスキャンピーで54冊の書籍を電子化をしてもらいましたので、レビューさせていただきます。
(前回の記事はこちら→スキャンピーでの電子書籍化レビュー Part1)

どこにお願いしようか迷っている方の一助になれば幸いです。

目次

1.総合評価

2.スキャン依頼経緯

3.料金

4.納品データ

4-1.スキャン範囲

4-2.スキャン画質

4-3.縦線・横線

4-4.カラー設定

1.総合評価

全体としては満足しています。
スキャナ、作業者のばらつきによると思われる品質のばらつきはあるものの、
個人的には次回以降も使用したいと思っています。

2.スキャン依頼経緯

私とスキャンピー のやりとりは下記の通りでした。

‘19.12.11私・スキャンピーメールにて発注内容やりとり、発注
‘19.12.12書籍発送
‘19.12.13スキャンピー書籍到着連絡
‘20.1.13スキャンピー作業完了・支払い請求連絡
Paypalにて支払い
‘20.1.14スキャンピー支払い確認連絡
‘20.1.16スキャンピーpdf納品連絡
データ不足連絡 ※1
‘20.1.17スキャンピーデータ確認中連絡
‘20.1.18スキャンピーpdf納品連絡

※1. 発送した本は55冊だが、納入データは53冊分だった
1冊目:2冊分が1つのpdfデータに入ってしまっていた
→データを分割し、再度納品していただいた
2冊目:スキャン対応不可の著作者の本だった
→破棄していただいた

問い合わせには24時間以内には回答していただけました。

3.料金

料金は下記の通りでした。

項目単価
[円/冊]
冊数
[冊]
基本料金〜300P8040 ※23,200
301P〜 500P160111,760
オプションパーフェクトスキャン100545,400
OCR処理80544,320
合計税抜14,680
税込16,148

※2.実際は43冊だが、twitterキャンペーンで3冊分無料

4.納品データ

共通事項
・全ての書籍に「パーフェクトスキャン」というオプションを付けました。
(パーフェクトスキャンの詳細はこちら)
・スキャンにはADF(Auto Document Feeder)というスキャナを使用しており、その構造上、硬いものはスキャンできないため、ハードカバーはスキャン対象外となります。
・表紙、裏表紙は裁断後に実施されます。
・帯や、葉書等はスキャン対象外のため、発送前に取り除きました。

4-1.スキャン範囲

スキャン範囲は本の装丁により異なるため、種類別にご説明します。
また、本の途中にあるA3以下の折込ページはスキャンして頂けました。

今回依頼した本の装丁は以下3種類です。
・4-1-1.カバー無ソフトカバー
・4-1-2.カバー有ソフトカバー
・4-1-3.カバー有ハードカバー

・4-1-1. カバー無ソフトカバー
 1.表紙
 2.1.の裏面
 3.本文
 4.裏表紙(表紙の反対側)
 5.4.の裏面

・4-1-2.カバー有ソフトカバー
 1.カバー表紙+カバー背
 2.1.の裏面
 3.カバー表紙側袖
 4.3.の裏面
 5.表紙
 6.5.の裏面
 7.本文
 8.裏表紙(表紙の反対側)
 9.8.の裏面
 10.カバー裏表紙
 11.10.の裏面
 12.カバー裏表紙側袖
 13.12.の裏面

・4-1-3.カバー有ハードカバー
 1.カバー表紙+カバー背
 2.1.の裏面
 3.カバー表紙側袖
 4.3.の裏面
 5.本文
 6.カバー裏表紙
 7.6.の裏面
 8.カバー裏表紙側袖
 9.8.の裏面

4-2.スキャン画質

スキャンピー では一律300dpiでスキャンをしています。
スキャンデータの切り取り画像を下記に貼ります。
それぞれ100%、200%サイズの画像となります。
クリックまたはタップしていただくとオリジナル画像が表示されます。

カラーページ(写真)

「三鷹の森ジブリ美術館 手づくりの力 カフェのごちそうメニュー編」より
100%
color_photo_100per_sample_600x300
200%
color_photo_200per_sample_600x300

カラーページ(絵)

「Nausicaa of the Valley of the Wind 1」より
100%
color_picture_100per_sample_600x300
200%
color_picture_200per_sample_600x300

カラーページ(文字)

「三鷹の森ジブリ美術館 手づくりの力 カフェのごちそうメニュー編」より
100%
color_letter_100per_sample_600x300
200%
color_letter_200per_sample_600x300

モノクロページ(写真)

「オートメカニック_クルマの仕組み大図鑑」より
100%
mono_photo_100per_sample_600x400
200%
mono_photo_200per_sample_600x400

モノクロページ(絵)

「犬と歩く」より
100%
mono_picture_100per_sample_400x200
200%
mono_picture_200per_sample_400x200

モノクロページ(文字)

「海賊とよばれた男(上)」より
100%
mono_letter_100per_sample_300x200
200%
mono_letter_200per_sample_300x200

4-3.縦線、横線

ADFの特性上、センサ上にゴミがつくと、スキャン画像上に縦線や横線が発生してしまいます。また、線はモノクロページよりカラーページの方が目立ちます。この線はADFの大きな弱点の一つだと思います。
「Bzウルトラクロニクル」より
line_sample_100per
今回の納品データでも上の画像のような縦線、横線は発生していました。
正確にカウントはしていませんが、カラーページでおよそ3〜5ページに1本程度の頻度。
ただし、数十ページに渡り、線が入っていない書籍もあるため、紙質や、使用したスキャナーの種類、メンテナンス状況等により、発生確率が変わるのだと思います。
参考:スキャンピー の使用スキャナは
CANON DR-X10C
FUJITSU fi-7180
FUJITSU ix500等
との表記があります。

4-4.カラー設定

基本的には、

・カラースキャン対象
 カラーページ
 3色刷りページ
 青インクや茶インク一色のページ

・白黒スキャン対象
 白黒ページ

に設定されているようです。

ただし、数冊ではありましたが、
・数十ページに1ページ、カラーの挿絵がある小説
・茶色っぽい紙質(週刊誌のような)の本
・日焼けで茶色っぽくなった本
が全ページカラースキャンされていました。
HP上、パーフェクトスキャンは、「1ページずつ目視し、白黒ページは白黒スキャン、カラーページはカラースキャン」と記述がありますが、実際は上記のような物もありました。
これはスキャナ機種やスキャン設定、作業者のばらつきによるものと推測します。

レビューは以上となります。

分かりにく記述や、他に欲しい情報等あれば、お問合せフォームTwitter等からご連絡いただけると幸いです。

また、スキャンピー のHPは下記となりますので、ご興味のある方は見られてはいかがでしょうか。
https://scanb.jp/

ABOUT ME
zaisube
自動車部品メーカーで設計業務をしています。 この100年に一度と言われる大変革期を機に、会社にぶら下がっているだけではダメだと、スキルを付けるべくプログラミング、ブログを始めました。

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